毎日の記録的な暑さが和らいだと思ったら台風、人間の弱さを改めて知らされる季節
そんな夏の終わりにシンガーソングライター「竹内宏美」から新曲が届いた。それは、季節の終わりの一抹の寂しさの中、懐かしい友人から、「僕は元気だよ」という手紙が久々にポストに届き、そのハガキをなんだか嬉しくて何度も読み返してしまった。そんな懐かしくも嬉しい気分にさせられた音たちがそこには存在した。
イントロから過去の作品、とりわけ代表作「Life」のアプローチと大きく違うバンドサウンドに驚いた、絡み合うベースとリズムにアメリカンロックのマナーを感じ、速やかなリードギターの音色は決して竹内宏美の歌を邪魔せず引き立たせる、まるで一流のシェフの味付けの中に歌という素材を活かす魔法のような味がそこにある。
そして、シンプルな彼女自身のピアノに飾り気のない竹内宏美の声が絶妙に溶け合う。まさにこの季節に聴きたいナンバーが生まれた。
昨年より取り掛かっている現在進行形のレコーディング活動も終盤を迎えているとうかがった。きっと僕らの期待を大きく上回る完成度になるだろう。それはじっくり煮込んだ料理が、コクと味わいをもったものであるように。
世界中を歌いながら旅をしていた経験があると以前きいたことがある。昨年もツアーで日本中を旅していた、そんな過去も現在もたどり着いた国や街、出逢った人々との瞬間が、この歌にも表れているようだ。ここで描かれた景色や
「空」はそんな広く、知らない世界を僕らにみせてくれるようである。
「遠い空」を聴いていたらなんだか元気が出てきた、この曇った世の中を晴らしてくれるような、そんなアルバムが近い将来僕らの目の前に届けられる日もそう遠くはなさそうだ、そして元気な笑顔とともにステージも
夏の終わりに懐かしい友人から便りが届いた。ぼちぼち、旅の支度をしよう。旅先で遠い空 ながめてみよう