短いインターヴァルを終えて、着替えた二人がいきなりの演奏は新曲であった。この時点で誰もが予想したのは、このプロジェクトは一夜限りと言いながらもまだまだ続いていくのだぞという予感。「Bird」のボードをYOKOが掲げオーディエンスのレスポンスは続く。往年のFUNKスタイルだ。
「バードクイックリー!」についてはご承知の通り昨年から続くSpotifyのラジオ番組「Noahvoice」の人気コーナーのタイトルだ。
ショーはアルバムナンバーに戻り、B面1曲目、「虹をみたかい?」からスタート、途中のMCで今はなきアーティストへのリスペクトメッセージをNOAHが語る。中でも「小坂忠」氏のこと。kyOnも生前最後までバンドの一員として貢献していた。
気がつくと会場には、小坂氏の愛娘であり、ゴスペルシンガーの「Asiah」の姿が・・・・きっとkyOnの粋な計らいか?忠さんが引き合わせたのか?神のみぞ知る。そうこの夜はこの後続々と「音楽の神様」が降りてきたのでした。
後半、Dr.kyOnコーナーでは、自身の還暦ライヴでも歌われた思い出のナンバー「一生のうた」を会場のみんなと笑顔で歌う。こんなkyOnはなかなか見れないぞ。気がつけばオーディエンスはみんな笑っている。そんな空気がこの日のライヴでは常に漂っていた
本編ラストは、アルバムタイトルであり、このツアータイトルでもある。(でもなぜかアルバムに収録し忘れた?)「My 60th Blues」実はこの歌は、以前番組のためのセッションで、ドラム古田たかし、ベース井上富雄、ギター長田進、ボーカルNOAHのスーパーセッションで4曲、レコーディングしていた(「流れ者のブルース」は配信済み)未発表曲のうちの1曲。
ここでなんと、NOAHの20代の頃のギターHERO 「長田進」が飛び入り!会場に来ていたのは薄々知ってはいたが満を辞してここで登場。「ロックンロールは好きですか?」という合図で会場は総立ち。この日一番の盛り上がりはここできた。NOAHのギターを抱えて炎のようなギタープレイが吹き出した。
途中、kyOnのピアノとのソロ合戦はまるでここがフィルモアイーストか?マーキークラブか?CBGBか?と錯覚するような瞬間
間でタンバリンを振りながら眺めているNOAHは「このままこの瞬間がずっと続いてくれたらいいのになあ」と
ロックンロールの神様はここで降りてきた、Chuck Berry.Little Richards.Jerry Lee Lewis.Bo Diddley.Buddy Holly.・・・嵐のようにやってきて嵐のように去った、まさにハリケーンのような長田氏、「また、会いましょう」でここで本編は終了。
もちろんR&R SHOWはまだまだ続く・・・・
レポート・瞳二郎