どんとが笑った日 1

アトラスレコーズ

『磔磔で盛り上がれない、ミュージシャンはミュージシャンじゃない』

ある日のスタジオでDr.ky Onさんが、磔磔についてそんなことを呟いた。その磔磔に行ってみた。夏の京都は暑いと聞いていた。7月の七夕の季節、京都は祇園祭りに入る時期。街は観光客で溢れかえっていた。

Hot motto gumbo と題されたライブイベント、既に今年で10年目を迎えるという。地元京都のバンドが出る、ローザルクセンブルクと、ボガンボスのメンバーが演奏する。まさにどんと、ボガンボスのファンにとっては最高のメニューだ。

 

伝説のライブハウス、京都磔磔。

会場の磔磔は、数々の名盤を産んだもはや歴史的な場所。以前冬に京都に来た時に入り口までは来たことがある。そして、チャボさん、麗蘭の映像作品何度もみたことがある風景だ。非常にわかりずらい京都の路地筋を通り抜けると。磔磔は現れた。

 

開場、駐車場の敷地にぎっしりの人。

果たして磔磔は、僕を受け入れてくれるだろうか?そんな気持ちの中、開場になり、席について辺りを見渡す。映像では見ていた、ソウルマン達の出演の奇跡が看板として壁一面に、すぐにDr.Johnが目に入る。これだけ見ていても飽きない。

天井は高く、開放感があり、地下ではない分妙に空気のながれがいい。こんなライブハウスは見たことがない。まさに今、自分は、京都にいる。今、その磔磔にいるんだと。程なくオーダーが来た。軽くビールを飲みながら、ボガンボスの京都ライヴの映像をぼんやり見ていた。

 

Dr.Johnの足跡

ああ、久しぶりにどんとに、ボガンボスに会えた。そしてこれから始まる、それぞれのどんとを、それぞれのボガンボスを客席は今か今かと待っている。お手洗いを済ませ手を洗おうと、鏡の前にそこには緑色したヘアの、、、どんとが笑っていた。まさか?!

続く

 

祭りの前、楽器達は宴を待ち侘びる。

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