高校生就職率99% あしたはどっちだ!?
始発で今朝は上野へ向う
5時半、ちょうどタクシーの入れ替えなかなかつかまらないんです。
ようやくタクシーが止まってくれた
「こんなに早く、お客さん大変ですね」
「ええ、福島迄行くんです」
そうなんです。今年最初の東北は福島。
810円、「10円いいですよ」って運転手さん、まけてくれて、上野で乗り換え、特急ひたち「いわき」行き。2時間17分で到着する。
この路線、今年も水戸や日立、勝田などなどで御世話になっています。
いわき駅はわざわざ改札迄スタッフの「O」さんが迎えに来てくれた。
車に乗り込む迄やはり福島、寒いなあ・・・・目的の商業高校へ到着。
会場は講義室、200人
テーマは「卒業間近、社会へ出る為の心構え」(簡単に言えば)進路講話です。
ところでこの高校、就職率100%! しかも早々に!
先生に寄ればこのところ景気が良く、毎年100%だという。
全国の平均も99%ですから就職率はいいわけです。
そんな状況でしたら私の出番は少ないはずが年々増える。
その理由は・・・・・
この8年くらい福島に限らず、高校卒の就職率は右肩あがり、求人倍率も2倍を越え続けている。
つまり今の日本の人手不足の深刻な状況、選ばなければ仕事はある。
これはアルバイト(非正規労働者)ではない、正社員なのです。
しかしながら実際は希望通りの企業に内定しているのは62%(9月現在の内定率)40%はいろいろ受けて決まった(あんまり行きたくない会社)結果なのです。
ところでこうして比較的苦労せずに仕事についた高校生のその後は、
3年以内に退職した(転職)割合は50%2人に1人は辞めている
その理由はいろいろ「思った通りの仕事じゃなかった」「人間関係」「労働条件」などなど。
まあ、高校生じゃなくても同じような理由で職を変える人も多いはずだ。
私は思う。そもそも就職活動に無理がある。
7月に求人票を見て、希望の会社を決め、夏休みに会社見学、9月採用試験。合否なのだ。たった3ヶ月で人生が決まる。
しかも最初に受けられるのは、一人一社という決まりがある。
で、今日の会場、高校はこんな状況長くは続かないから、企業への訪問や内定のお礼状、1年生の時から就職指導、3年の夏休みは面接練習と、頑張っている。(素晴しい高校の見本)
当然の結果なのだ。100%にも内容が違う
90%以上が希望の企業に合格しているからだ。
残念ながらそうした高校ばかりではない、普通校や総合高校などは
「うちは今年も就職率いいんですよ」
なんて結果数字だけで満足している学校もある。
危機感0の先生もいる。問題は就職後の離職率なんだ。
無理も無い、この国の数字はあてにならない。
データはあてにならないのは厚生労働省の種々の問題でもわかる。
こうして地方に訪問して生の数字を聞くとよくわかる。
そして私は思う。ますます頑張っている学校にはいい結果を出して欲しい、そのやる気ある皆さんの応援をしたい。
「来週は雪がすごいけれど会津若松まで迎えに行きます」
Oさんといわき駅で別れ東京に帰る電車の中、
お母さんに付き添われて大学受験に向う女子高校生を見かけた。
明日の受験、雪大丈夫かな?旅は続く・・・・・