7月に入りました。鬱陶しい季節。梅雨が当たり前にやってきた。6月22日そんな湿気を吹き飛ばすかのようなロックショーへ参加した。題して「ロックンロール黄金狂時代」以前からDr.kyOnがキーボードでフル参加していたことでも一部ロックファンからはそのライヴのグレードの高さとパフォーマンスの評価は聞こえてきていた。
「あと10年はこのロックンロールで突っ走るぜ」ダイアモンド☆ユカイ(以下ユカイ)の叫びとも言えるメッセージ、これはもしかしたらこの日のオーディエンスへ向けてのある意味「宣言」とも呼べる叫びなのだ。そして、この言葉とこの日演奏されたセカンドアルバムからの全曲、そしてもうファンにはお馴染みのLove Is R&Rからのナンバー
これらの怒涛のロックンロールが最初から最後までこれでもか?と言わんばかりに満員の会場に響き渡る。
「ロックに出会ってなかったらどんな人生だったんだろう?」ユカイが自問するがこれも僕らに対しての問いに捉えられる。共感した人は多かったんじゃないだろうか?そこにロックがあったおかげでR &Rに出会ったおかげでまともな人生が歩けたのかも?
そんなロックとの出会いはその人によって違うだろう。しかしこの日演奏されたまさにロックのクラシックたちは開演前のBGMで流れた「T/REX」も含めて黄金の時代1960年代〜1970年代の宝石のような歌たち。それらをバンドは大きなアレンジをするでもなく真っ向からストライクゾーンど真ん中をいくような投球内容で演奏してくれた。
「中学から歌ってた曲」なんて言いながらのユカイのヴォーカルはもちろん、小暮武彦(以下シャケ)が奏でる聴き慣れたお馴染みのフレーズでさえもまるでそれは基本通り教科書通りに見えるが細かいフレーズでの解釈が憎い職人技の数々。歌舞伎役者の大見えのようにも見えるユカイとのワンマイクのシーンなどはmickとkeith stevenとjoeのマナーそのままにわが国最高のロックコンビを欲しいがままにしているようでもあった
あえて細かい曲については書かないが、やはり鳥肌が立つ瞬間があった「Hot Legs」(Rod Stewart 1977年の大ヒット曲)ユカイはロッドが乗り移ったかのようなシャウト、この日唯一のギターブレイはDr.kyOnはフェイセスばりにロニー役をこなしシャケとのあのフレーズをツインリードで聞かせる。
そして、間奏でのやはりお決まりのベースフレーズは平石一成が渾身のプレイを聞かせる。そうこの日のリズム隊である、平石のベースと大島のドラムはある時はMG’sのダックダンとアンディーをある場面ではビルとチャーリーを思わせる。ずっしりとしたそのリズムはこの国においておそらく唯一無二なのではないだろうか?
なんといってもDr.kyOnはすごかった、間違いなくこのバンドのまとめ役、バンマスであり、曲ごとにキーボードもカラフルに変化させ、ギターだけではなく、アンコールでは意外なナンバーでマンドリンと大活躍だ。おそらくある曲ではビリープレストンを意識し、ニッキーホプキンスの感じで、チャックレベルな存在であったのは間違いない
終演後、楽屋での話によると「ママキン」は本物にはないフレーズを欲しいがままに奏でたようでまだまだこの続きはどうやらありそうだ。というのもある歌のイントロでユカイが「青い鳥」(タイガース)を口ずさんだりしていたのだ。
もしかしたら今度は「GS」カヴァーあたりをかますのかもしれない、ユカイが歌いファズを思いっきり聴かせたシャケのギターでカップスやモップス、スパーダースやダイナマイツまで妄想してしまうのは勝手なファン心理だろうか?
「楽しいことをやらなきゃ人生じゃない」何かに誰かに向けてユカイが叫ぶが、彼の言葉は無理がない、自然というか正直というか、自由さがいい。アンコールでより力強く歌われた「雨を見たかい」(CCR)この日のバンドの自信とでもいうような表情を感じた。
カジノドライヴでもないダイアモンド☆ユカイソロでもない原子心母でももちろん「レッドウォーリアーズ」とも違う、2024年現在の「Diamond shake」すごいバンドが存在する日本のロック界はまだまだ捨てたもんじゃない。12月のツアーファイナルまでバンドのツアーは続く、さらにバンドはまた進化し僕らの前にその姿を表すことだろう。
終演後、楽屋へとご挨拶へ行くとシャケさんにDr.kyOnさんから「D.JのNoahだよ」と紹介された。
さて、そろそろ再開へ向けて動き出すかな・・・・・
マイペンライ・・・coming soon summer