
八月の20日というのに本当にこの夏の暑さと来たら、
埼玉県は大宮駅、ここも今日は暑い一日になりそうだ。
そう、今日は久々にジュリーに会いに来た。
定期的にコンサートツアーに参加はしているが何せチケットはプラチナ級本当に手に入らない。
その答えはこの日の大宮駅から会場のある、ソニックシティホールまでの人並みを見ればわかる。

僕の世代よりもかなり先輩のファンがお揃いのジュリーtシャツを着
思い思いのおしゃれをしている、氷川きよしや、天童よしみのコンサートじゃあないんだ、みなさんGSをおそらくリアルタイムで過ごしたであろう世代。
このファンにジュリーは支えられているんだなと

それは佐野元春とも浜田省吾とも布袋寅泰とも、確実に矢沢永吉とも違う、そうジュリーのロックを聴きに観に来た、オーディエンスなのである。
ツアー中のため曲目については書きません。
セットリストは新旧とり混ぜ、誰もが知るスタンダードから、アルバムの中の名曲、ジュリーが今歌いたい歌、伝えたい言葉がこれでもかとばかり雪崩のように繰り返され、あっという間の奇跡の瞬間
まさに今のジュリーはロック、今もジュリーはロック。ー

今回のツアー、とにかくバンドがいい、歴代最強の猛者たち、まさに職人集団だ。
各地で引っ張り凧の人気キーボード、斎藤有太。ジュリーの歌に寄り添う完璧な技の数々、真壁陽平の変幻自在のリードギターはエイドリアンブリユーを思わせたかと思えば、ロバートフリップの如くピアノとのコラボは見事
久々の再会、ベースの冨倉安正は安定したビートの合間にJohnエントウイッスルのマナーよろしく、色鮮やかにリズムを楽しむ。
そしてリズムの要は古田たかし、シータカさんの存在がこのバンドの安定感と予測不能のストーリーの道筋をつけていた。時にキースムーンのように、時にタルを思わせるキック、やはりただものじゃない。
このバンドの間違いなく道先案内人はやはり長田進であった、あえてリードギターを真壁に任せしっかりとリズムを刻むギターはキースリチャーズのマナーと時にはピートタウンゼントのクレイジーな魂が降りて来たような。
まずはこのバンドで歌えるジュリーが一番楽しんでいたんじゃないか。
ジュリーがロック

今回のツアー僕はブリティッシュロックのバンドをやりたかったんじゃないかなあ?という気がしてならない、それはキンクスやザフーを相手に歌うデヴィッドボウイか、ロッドスチュワートのように
そしてこれまでのバンドとの大きな違いは沢田研二を含めたバンドの姿、このバンドのヴォーカル担当はジュリーだったのだ。沢田研二リサイタルでもワンマンショーでもなく
これは沢田研二バンドのロックコンサートなのだ

冨倉さんとはおよそ40年振りの再会
これから参加する人へ、どうか最後まで嫌、演奏が終わっても客席にいてほしい、これがジュリーのコンサートなんだということが実感できる、ジュリーファンの底力
尭之さんの、ショーケンのオマージュから始まり鮎川誠、阿久悠を経て河島英五で締めるというなんとも沢田さんらしいストーリーが泣かせる。

11月武道館まで続くこのツアー、是非、今のジュリーをバンドを目撃してほしい、イギリスにはストーンズがいる、アメリカにはスプリングスティーンがいた、日本には沢田研二がいること、そのことが僕の誇りです。
武道館でこのバンドの進化を見てみたい。

会場で手に入れたベストアルバムはすでに旅の相棒になりました。
9月18日配信します、マイペンライ、ジュリーがロックをお楽しみに