
連日の猛暑の中、青森から戻ってきてまもなく、降ったり止んだりの雨の中、久々のビルボード東京へ向かった。今夜は忠さんに会う為に、ここで忠さんのライヴを体験したのは、2009年でした。

ほどなく、フィルムが流れた、相変わらず元気そうな忠さんがそこにはいた。Darjeelingの二人のオープニングから、演奏がスタート。日本を代表するメンバーのセッションが始まる、でもそこには本人はいない。
フォージョーハーフからの林立夫のカウントから、この日は大好きな、忠さんを聞くキッカケになったアルバム「People 」からのナンバーが中心だ

この日のハイライトが早くもAsiah
の歌う、kocking on your heart。まるで70年代のソウルクイーン、アレサ、ステイプル、アーマトーマスを彷彿させる。やや抑え気味ながらも要所要所を抑える歌はさすがは連日のチャペルでの活動がものを言う
まるでそこに忠さんがいる様だ

この日の2回目のハイライトは、unforgettable
Asiah
とのデュエット、ナッキングコールとナタリー、フランクシナトラとナンシー、それに匹敵する、今日のこの一曲を聴くために来る価値はあった。
その瞬間、skyeが笑っていたような

フィルムの中の忠さんはまるで水をえた魚の様にしなやかに歌う、時に叫び、時に僕らに笑いかける。
その姿はこの混沌とした世の中だけれど、音楽がある、音楽の力を信じて頑張れというエールにも聞こえた。

あっという間のフィナーレは、やはり he comes the with the glory
この日の一番歌った、力一杯歌った、〜わけわからずにうたった。
もちろん忠さんも歌っていた
帰りにロビーでペンさんを見かけた、きていた友人に笑顔で応対していた
その笑顔を見てたらなんだかこの夜の暖かいコンサート、暖かい演奏、音楽がそこにはあった

Asiahさんのタイムラインから、セットリスト
あれから三年、正直今まであったトリビュートには参加しなかった、いやできなかった。
でも今夜はその答えが出た気がした。
歌は残る、音楽はのこる

すっかり上がった雨の街を背に僕らはまたいつもの生活へと戻る
でもそこにはたしかに、小坂忠の音楽がある
小坂忠が笑った日に